イルカを眠らせない事で、思考能力の低下を調べる実験をしたと
言う記事を読みました。
沖に出てしまった遊泳者を捜索する訓練がなされているイルカで、
沖の遊泳者を発見すると青いスイッチにタッチして、ご褒美に餌の魚をもらいます。
実験はイルカの集中力を高めた状態で、5日間昼夜を問わず、
繰り返されたのですが、そのイルカは完璧にこのテストをクリアーしました。
この実験で・・・
イルカは泳ぎながら眠る事ができ、半休睡眠という脳を交互に休ませる
能力があることが証明されました。
しかし、まだ詳しい仕組みは解明されていません。
また、渡り鳥もイルカ同様に半休睡眠ができることがわかってきました。
軍艦が鳥インドのクリスマス島から飛び立ち、26日間飛び続け4,000km
離れた南の巣へたどり着いた実例もあります。
カモもじっとしている時に、左目は瞑っていても、もう片方の右目を開けたり
閉じたりしている事があります。
これは左側の脳は眠っているんですが、もう一方の脳はおきている状態で、
外敵から身を守るために半休睡眠をしている事になります。
動物の中には前述のイルカや渡り鳥のように、睡眠と覚醒が同時進行できる種類が
あることが解明され、イルカや渡り鳥を研究する事で「眠り」に対する認識も
ずいぶん変わってきました。
私たちもイルカや渡り鳥のような半休睡眠という能力が欲しいものです。
参考文献 睡眠の不思議 日経ナショナル社